E24 欠損金の繰り戻し還付
前期黒字で多額の税金を納めた会社が、今期大幅赤字となった場合、前期の税金を返してもらうという方法があります。
それが欠損金の繰り戻し還付という制度です。
例えば前期1,000万円の黒字で220万円の税金を納め、今期1,000万円の赤字の場合2年トータルで所得0円となるので220万円の税金全額が戻ってきます。
メリット
前期納めた税金が戻ってきて、資金繰りが楽になります。
デメリット
税務調査が入る確率が高いです。
(税務署では還付される税金の計算が正しいか確認をするため)
その他
赤字となった年の赤字は、その後7年間繰越控除が出来、その7年の間に黒字となった年の黒字と相殺もできます。
前期の黒字と相殺をする欠損金の繰り戻し還付制度をとるか、将来の黒字と相殺をするかの選択が必要です。
将来の黒字は予測見込みであること、税金が還付される場合の資金繰り等を考えると、欠損金の繰り戻し還付が良いかもしれません。